非対称的な外交 2015 5 23

 オバマ政権は、
「外交とは軍事力と表裏一体のものである」という原則を忘れていませんか。
 もちろん、平和な時代は、
「何でも話し合いましょう」という外交で問題ありませんが、
中国とロシアが、外交と軍事力の表裏一体政策を推進している現状では、
オバマ政権の外交は、結果的に中国とロシアを利するものとなります。
 その結果、中国とロシアの攻勢が目立ち、
一方で、アジアインフラ投資銀行(AIIB)で象徴的だったのは、
アメリカの同盟国だった国々の離反です。
 オバマ政権が何をやりたかったのはわかりませんが、
結果的に、世界の多極化を推進したことは間違いありません。
同時に、アメリカは覇権を失いました。
 世界を多極化させることは意図していたかもしれませんが、
中国とロシアの台頭までは意図していなかったはずです。
 私は、約3年前に、
「これから、アメリカのバーゲンセールが始まる」と書きました。
 結果は、どうなったのか。
焦った中国による強引な行動が目立ちました。
 バーゲンセールの時は、誰でも焦るので、仕方ありませんが、
中国による南シナ海の「併合」は完成したと言えるでしょう。
 世界の耳目が「ロシアによるクリミア半島の併合」に集まる間に、
中国による南シナ海の「併合」は着実に完成していきました。
 こうしてみると、結果的に、
オバマ政権は、「親中政権」だったと言いたくなります。
さらに、ユーラシア大陸において、中国とロシアの一体化を招きました。
 どうして、私は、オバマ政権を非難するのか。
それは、世界で起こっている、このような現象は、
将来的には、日本存亡の危機を招くからです。
 アメリカは、「一国平和主義」で生き残れるでしょうが、
日本は、無理です。
以下の「かごの中の鳥 2010 5 22」が参考になると思います。
 にもかかわらず、日本では、
野党の政治家どころか、与党の政治家までも「平和ボケ」しています。
 実は、日本には、政党は、ひとつしかありません。
日本の政治家は、全員、「平和ボケ」という政党に所属しています。
 ついでに言うならば、日本のマスコミも、
「平和ボケ」という政党の「広報誌」です。

かごの中の鳥 2010 5 22

私たち日本人は、かごの中の鳥だったのです。

 極めて情けない話だが、
「海上自衛隊の艦艇がマラッカ海峡を通過する前に、
われわれがP-3を出して安全を確認している」という話を、
アメリカ海軍P-3部隊関係者から聞いたことがある。
 いくらなんでも、そのようなことはないだろうと思っていたところ、
海上自衛隊のP-3C部隊関係者から、「そのような事実もあった」という話を聞いた。
 自国の軍隊すらアメリカ海軍によって護ってもらっているのでは、
アメリカ海軍に「われわれが日本のシーレーンをオープンにしている」と豪語されても仕方ない。
(「米軍が見た自衛隊の実力」(北村 淳)から引用)























































































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